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うつ病が原因で失踪した息子を無事発見したケース
厚生労働省が行っている調査結果によると、うつ病、躁うつ病、気分変調症等を中心とする「気分障害」の患者数は、2014年度時点で111.6万人と、それまでの過去最高の数字を記録しています。
こうした数字が示すように、昨今、うつ病で苦しんでいる人が増えつつあります。
それと同時に、うつ病を原因とした失踪、家出のケースも増えてきているのです。
うつ病の症状
まず、うつ病とはどういった病気なのでしょうか?
誰でも何かのきっかけで、気分が重くなったり、ふさぎ込んだりという抑うつ気分になることがあるかと思いますが、この状態が強くなったものが抑うつ状態と呼ばれ、さらにこうした抑うつ状態が一定期間継続し、重症となった場合に「うつ病」となるようです。
アメリカ精神医学会が出しているDSM-Ⅳという診断基準に基けば、うつ病が示す症状が、1日中ほぼ毎日、活動のほぼすべてにおいて、2週間の間にみられる場合にうつ病と診断されるようです。
では、うつ病の症状とはどういったものなのでしょうか?
自分で感じる症状
憂うつ、気分が重い、気分が沈む、悲しい、不安、イライラする、元気がない、集中力がない、好きなこともやりたくない、細かいことが気になる、悪いことをしたように感じて自分を責める、物事を悪い方へ考える、不眠、死にたくなる等々。
周囲から見てわかる症状
表情が暗い、涙もろい、反応が遅い、落ち着かない、飲酒量が増える等々。
体に出る症状
食欲がない、体がだるい、疲れやすい、性欲がない、頭痛、肩こり、動悸、胃の不快感、便秘がち、めまい、口が渇く等々。
特に、うつ病患者の中には、反復的な自殺念慮、自殺企図、実際に自殺に至ってしまうということもあり、こうした症状もうつ病をより一層深刻なものにしています。
うつ病にもいろいろある
うつ病にもいくつかの種類があり、大きく以下のような分類があるようです。
身体因性うつ病
脳梗塞後遺症、アルツハイマー型認知症のような脳の病気、甲状腺機能低下症のような体の病気、副腎皮質ステロイドなどの薬剤が原因でうつ状態となるものを指し、外因性うつ病と呼ばれることもあります。
治療としては、原因となっている身体疾患そのものの治療や問題となっている薬剤の中止などが検討されます。
心因性うつ病
仕事や人間関係における精神的な疲労やストレス、経済的な問題や家庭問題からくる不安感、失恋や大切な人との死別による喪失感等々の性格や環境がきっかけとなりうつ状態になるものを指し、神経症性抑うつと呼ばれることもあります。
また、環境の影響が強い場合は、反応性うつ病と呼ばれることもあります。
原因となっている環境の改善や性格面においては精神療法なども検討されます。
内因性うつ病
何らかの環境がきっかけとなり発症する場合もありますが、原因がはっきりしないまま発症することもあり、本来、うつ病とはこの内因性のことを指し、「本物のうつ病」と呼称する専門家もいます。
普通は抗うつ剤療法が用いられ、効果も高いとされますが、特に治療しなくてもピークを過ぎれば軽快する場合もあります。
一般的にうつ病と言えば、抗うつ剤で治るという認識がありますが、上記のように、うつ病にも種類があり、どのタイプにも抗うつ剤が有効というわけではないようです。
【出典】「うつ病」厚生労働省
近年増えつつある新型(現代型)うつ病とは?
昨今、マスコミを中心に取り上げられ、若年層に多く見られる新型うつ病、あるいは現代型うつ病と呼ばれるものがあります。
新型うつ病と言っても、医学的な正式病名ではなく、専門家の間でもうつ病に該当するのかどうか議論が分かれているようです。
上述しました、本来のうつ病である内因性うつ病の場合、見るからに重苦しく疲れ切っていて、自分を責め、自分のうつ状態を何とかしたいという焦燥感があり、しかしどうにもならないことによる厭世観、そして自殺念慮に至るのが特徴です。
それに対し、新型うつ病と呼ばれるものは、職場等の環境下での何らかのストレスをきっかけとして、落ち込みや不眠等うつ気分を訴え、休職したり家に引きこもりがちになりますが、どこか他人事のようで、あまり焦燥感が無いのが特徴的です。
また、内因性うつ病の場合、自責的で決して他を責めることはありませんが、新型うつ病の場合、自分の状況を職場や上司のせいにする傾向が強く、環境が変わればうつ症状が出ないということもあるようです。
こうした新型うつ病は、上記分類の心因性うつ病に分類されたり、うつ病ではなく適応障害に分類されたり、あるいは、「現実逃避型うつ病」と呼ぶ専門家もいます。
【出典】新型うつ病の例
うつ病の失踪における家出調査の事例
以上、うつ病の概要を見てきたところで、次に、うつ病を原因とする失踪、家出の事例を見ていきたいと思います。
ここでは、家出調査に実績のある原一探偵事務所の事例を紹介したいと思います。
事例1は、調査の結果、対象者を発見できたものの、残念ながら遺体での発見となりました。
失踪後、どの時点で自殺に至ったのかは不明ですが、失踪前にうつ病で休職していたことから、おそらく、自殺することを目的として失踪したものと推測されます。
事例2では、失踪前にうつ病であるとわかっていたわけではありませんが、原一にて内偵調査を行ったところ、対象者がうつ病の可能性が高いということがわかりました。
しかし、うつ病ではあっても自殺の可能性は低いと判断、むしろ、対象者がバリバリ働くタイプだったことから恐らく現実逃避による失踪で、自宅からさほど離れず、同僚関係にも見つかりにくいエリアを重点的に捜索した結果、発見に至りました。
この事例では、内偵調査によるプロファイリングにより、対象者の行動を予測できた点が功を奏したようです。
うつ病の失踪における家出調査の傾向と対応
本ページ前半で、うつ病と言ってもいくつかのタイプがあり、自殺念慮を伴う本来のうつ病から、新型うつ病と呼ばれる現実逃避型のようなものまで、さまざまなうつ病のタイプがあることをお伝えしてきました。
そうしたうつ病のタイプに対応するように、うつ病を原因とする失踪、家出においても、上記事例1のように自殺を目的として家出するケース、そして、事例2のように現実逃避的に家出をしてしまうケースの大きく2つのパターンが見えてきます。
通常、家出調査においては、自殺を想定した捜索方法と自殺懸念の無い捜索方法とでは、それぞれ手法が異なります。
今回、事例2においては、うつ病と判断されるものの、内偵調査によって早期に自殺懸念が無いと判断し、そもそもの失踪、家出に至った背景、うつ病の原因となった問題を探ることにより発見に至りました。
もしこれが、うつ病=自殺という先入観で自殺対応の捜索を行っていたら、発見が遅れていたか、あるいは発見されていなかったかもしれません。
もちろん、うつ病を原因とする失踪、家出の場合、常に自殺の可能性を想定しなければなりませんが、上記の事例からわかるように、うつ病による失踪といっても必ずしも自殺に至るとは限らず、あきらめる必要はないということが言えると思います。
そのためには、対象者のうつ病以外の事柄にも目を向け、早期にどのタイプなのかを見極める必要があるのです。
しかし、いくら身内でも、そうした見極めは難しく、やはり、原一探偵事務所のように長年の経験に裏打ちされた分析能力の高い探偵や興信所に依頼すること、そして、どのようなパターンにも対応できる即応性のある探偵や興信所に依頼することが重要だと言えるでしょう。
原一探偵事務所
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