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未公開株被害にまつわる料金トラブル
今回の事例は、未公開株詐欺に遭った女性が、被害金を取り戻すべく興信所に依頼し、さらに二次被害に遭ってしまったというケースです。
未公開株詐欺とは、公開前の株を「必ずもうかる」など、正規の証券会社以外の業者が電話で勧誘し、言葉巧みに購入代金をだまし取るというものです。
【引用元】「未公開株購入の勧誘にご注意!」金融庁
今回、興信所に対する調査料金を振り込む際、この相談者が高齢で、振り込め詐欺の被害者か何かと思ったのでしょう、銀行員と警察官の機転で追加の料金は振り込まずに済みましたが、止められなかったら、さらなる損害が出ていたことでしょう。
このケースで気になるのは、探偵から電話による勧誘があったようですが、どうして今回の被害女性の電話番号を知ったのでしょうか?
どの興信所も宣伝、広告には頭を悩ませるところで、不特定多数に電話営業をかけるという業者が全くないとは言い切れませんが、少なくとも私の知る限り、電話営業を行っている興信所というものを聞いたことがありません。
またこのケースでは、この女性が未公開株で被害に遭ったということをあらかじめ知っていたような印象なのですが、どのように未公開株で過去に被害に遭ったということを知ることができたのでしょうか?
仮に、この女性が未公開株で被害に遭った際に、この探偵に相談をしていたというならまだしも、たまたま電話をした人物が被害に遭っていたということはまず考えられないと思われます。
これらのことから推測できるのは、電話をかけてきた探偵というのが、以前未公開株を売りつけた業者そのものか、同じではないにしても何かしらつながりがあるものか、それともそうした詐欺被害にあった人物のリストを入手したのか、いずれかではないかと考えられます。
一度騙された人は、また騙されやすいと聞きます。
今回もそこを突かれたのではないでしょうか。
冒頭の相談内容だけではわかりませんが、このようなケースは、悪質な探偵というよりも、まさに詐欺業者が探偵を装っているというケースではないでしょうか。
いずれにしても、一般のまじめにやっていこうと思っている興信所が不特定多数に電話営業をするということはまずありえませんので、見知らぬ興信所からの電話は取り合わないほうがいいでしょう。